息子が大学に入学し、一人暮らしを始めましたが、3年目ぐらいからだんだんと勉強の気力がなくなり、学校に行かなくなりました。生活のリズムも狂い始め、バイトや遊びにも無気力になりました。これにより、生活全般において活力を失ってしまいました。

その後、息子は何とか大学を卒業しましたが、就職活動には手をつけられず、実家に戻り引きこもるようになりました。引きこもりが始まった頃、この状況を受け入れることができず、私は「働きなさい」「朝は起きなさい」「ご飯を食べなさい」と、ことあるごとに言っていました。しかし、息子はそのような話になると黙り込んでしまい、話を続けると次第に暴言を吐き、暴れるようになりました。最終的に何か言うと暴れることが常態化し、親として無力感を感じる日々が続きました。

この状況をどうにかしようと、インターネットで調べ、いくつかの施設の説明会に参加してみました。そこで出会ったのがK2です。説明会に参加し、面談をしてもらった際、スタッフさんの声掛けがとても頼もしく感じられました。スタッフからは、煮詰まった親子関係を改善するために、物理的に距離を置くことが有効だとアドバイスされました。そこで、息子も説明会に参加させることを目標に、毎月家族の会に参加してアドバイスをもらいました。

そして、意を決して息子に「このままでは家族がだめになるから、一度一緒に説明会に参加しよう」と声をかけ、資料を渡しました。息子もこのままではいけないと思っていたのか、参加を承諾してくれました。その時、何かが動き出したように感じました。

息子と一緒に説明会に参加した際、入寮して共同生活を始める話が具体的に進みました。本人は急展開に戸惑いながらも、日程が決まりました。入寮してしばらくは愚痴を書いたLINEが届きましたが、スタッフからのアドバイスを受け、「愚痴があればスタッフに相談しなさい。応援しているよ」と返事を送りました。

それからも紆余曲折ありましたが、就労の訓練から外部就労へとステップアップし、共同生活から一人暮らしへと移行し、地元の近くに引っ越してくることができました。長い時間がかかりましたが、親子ともども成長できたのではないかと思います。本当にありがとうございました。